今回は「フラグタイム」のあらすじと感想をまとめていきます!
2019年11月22日に一部の映画館で上映されるようですよ…!楽しみですね!

作品情報
作者 | さと |
出版社 | 秋田書店 |
発売日 | 2014/3/7 |
巻数 | 全2巻 |
ジャンル | 日常、青春、ファンタジー |
発売形式・試し読み
百合目安
百合度 | ★★★ | 女子高生の青春な百合です |
男性 | ★★☆ | 同級生、先生などが登場します |
性描写 | ★☆☆ | キスシーンあります |
映画情報
公開日 | 2019年11月22日(金) |
公開劇場 | 公開劇場一覧へ |
監督・脚本 | 佐藤卓哉 |
キャラクターデザイン | 須藤智子 |
アニメーション制作 | ティアスタジオ |
配給 | ポニーキャニオン |
キャスト
あらすじ
1日3分間だけ時間を止めることが出来る能力を持つ女子高生、森谷美鈴は
人と関わる事を避けたいという気持ちから生まれた能力で人間観察を楽しんでいた。
ある日、美人で誰からも好かれる村上遥のスカートの中を覗くが、村上にだけは能力が効いていないことが発覚する。
お詫びになんでもするからと約束をし、秘密を共有する仲として話すようになるが、マイペースでからかっているような村上に翻弄されていく。
主要人物
森谷美鈴(もりたに みすず)
1日3分間だけ時間を止める能力を持つ
人と関わることを苦手とし都合が悪くなると時間を止めて逃げる
村上遥(むらかみ はるか)
美人、気さく、成績優秀でクラスの中心にいる
何を考えているのか分からない
小林由香利(こばやし ゆかり)
森谷を卓球部に誘う
将来は漫画家志望
見どころ
兎にも角にもストーリーです。
思春期の他人との関わり方に翻弄されている2人に引き込まれますよ。
感想とまとめ
読み終わった後に残る余韻がアァッイイッ!!
そりゃそうだ。劇場公開するぐらいですからいい話なのは当たり前田のクラッカーなんですよ。
森谷は1日3分間時間を止める能力を持っています。
森谷がこの能力を使うときは主に都合が悪くなって逃げ出す時です。
しかしそれも他人と関わりを持たなくなり友達が作れなくなってからは人間観察に使うようになりました。
3分ってのがいいですよね。大人になると一瞬で過ぎる時間だと思うんですが高校生の頃ってまだ時間が長く感じていた気がします。
何故3分なのか、世の中には3分という区切りを用いているものが多いのですが、どれも理由があるとのことです。例えばウルトラマンの3分間は特撮シーンの予算がかかりすぎる為に生まれたものだとか。
森谷の場合は対人関係から逃げるために生まれた能力なので3分で十分だったのでしょうね。
それから、人が一つの話題に集中して聞けるのは3分だと言われています。
そして人間観察って人のことを知りたいという気持ちから生まれるものだと思います。
これらを考えると、今の森谷の3分間は人の話を聞いているようなものかもしれませんね。
そして、森谷と村上は正反対だけど似ている2人です。
人と関わることが苦手だけど興味津々で本質的には人が好きな森谷と、
人と関わることは得意だけど何かを愛することが出来ない村上。
どちらも不器用で素直で、好かれたいけど傷つくのは怖いという気持ちがあって
「誰も私のことなんて好きなわけない」
「フラグタイム 1巻 P.33」より引用
「私みたいな(中略)からっぽのつまらない人間なんか愛されるわけがないのに」
「フラグタイム 2巻 P.187」より引用
という自己否定で守っているんでしょうね。
そのため、それぞれで傷つかないための対策として、森谷は時間を止める能力を、村上は周りの顔色を伺ってイイ子を演じているんです。
これらが高校生っていう年代にバッチリなんですよね。
思春期の終わりの時期、大人まであと少しという時期ですね。そんな時期の悩みのタネは大体対人関係ではないでしょうか?
小学校・中学校で人間関係を学習して、自分なりの人との関わり方がある程度作られた時期だと思うんですよ。そのため個人の防衛策も持っています。
けれどまだまだ不安定で成長の余地が残されているといいますか、例えるなら肉じゃがにもカレーにもなれる段階って感じだと思うんです。
そんな時期に自分と正反対に人と関わりを作っている、防衛策を持っている存在と出会ったんですよ。
しかも美人で人気者。そんな子にちょっかいをかけられたら揺れ動くじゃないの。といわんばかりに森谷はグワングワンと揺れています。
何を考えているんだろう。とか、辛いんじゃない?とか相手の思考を考えては嫌われないように必死です。
でもそれはお互い様で村上も嫌われないように必死なんです。
村上は人の期待に応え続けて育ったため、自分が分からなくなってしまっています。
お互いに分からないことだらけです。でもお互いに誰かに好かれたい普通の人間なんです。
そんな正反対の2人が出会って、お互いが鏡のようになって自分のことを見直すことができたんですよね。きっとカレーになったんですよ。
青春ですねぇ…!
一点蛇足ですが、小林さんの名前がアニメ公式サイトでは「由香利」って表記なんですが漫画では友達に「由佳利」って呼ばれているんですよ。胸大きいね。のくだりです。
これはほんのり謎でした。村上の単語帳のひとつに「由香利」という文字は見えるのですが少し見えている苗字が「宮」っぽいんですよ。ゆかりは2人いる…?
まぁ、細けぇこたぁいいんだよ!ってところですね。
さて、濃ゆい青春味のする百合漫画です。
兎にも角にもガッツリと作り込まれたストーリーに引き込まれました。
不思議な能力はあるのですが、日常から外れない女子高生の悩みが描かれています。
そんな非日常と日常のマッチが綺麗で読み終わった後の余韻が尋常じゃない漫画でした。
アニメ化が物凄く楽しみですがどのぐらいの期間上映されるのでしょうね。
大体の映画の上映期間は1ヶ月とのことですが、2〜3週間の可能性もあるとのことです。
上映期間を逃さずに絶対見たい作品ですね!
こんな人にオススメ
- 青春してる百合が読みたい
- 2巻でサクッと完結してるぐらいがちょうどいい
- 心模様を描いた作品が好き
- 日常の中の非日常っていいよね
- 対人関係が苦手な事に共感する
コメント
Полезно
ありがとうございます!