サラダボウル

百合漫画
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サラダボウル1巻の表紙

今回は百合姫コミックスから「サラダボウル」についてあらすじや感想をまとめていきます!

2巻完結済みで、異国情緒溢れるファンタジー百合な漫画です!

作品情報

作者きぃやん
出版社一迅社  百合姫コミックス
発売日2019/4/18〜11/18
巻数2巻完結
ジャンルファンタジー、日常、青春、コメディ

発売形式・試し読み

百合目安

百合度★★☆恋よりも愛という雰囲気です
男性★☆☆モブで登場します
性描写★☆☆冒頭から肌色です

 

あらすじ

「サラダボウル 1巻」より引用

 

3人の放浪女子が、世界恐慌で疲れた世界を 大きなトレーラーで巡り、今日も生き延びる──。
人種も違えば将来の夢も違うし、年齢も違う。
ビヒタは料理が得意で、アバンは車を直せる。
ユタはオシャレセンスがあってちょっとお姉さん。
そんな同性の3人と色んな異文化が混ざるトレーラーに ある日、不思議な幼女が迷い込んできた!?

──引用元:作品紹介 | 百合姫コミック

主要人物

ビヒタ

マナを両親の元に届けると約束した少女。
女の子にモテる。

サウナでの仕事:通信士のようなもの

アバン

機械のことならなんでもござれ!
口は悪いが面倒見がいい。

サウナでの仕事:運転手、メカニック修理

ユタ

おしゃれ大好きで散財癖のあるお姉さん。
夢は歌を届ける人になること。

サウナでの仕事:主に家事

マナ

誰も知らないおとぎ話上の国からやってきた少女。
好奇心の塊。

ネタバレとまとめ

※ココからネタバレがあります!

 

サラダボウルで主軸となってくるのは主人公たち「ジプシー」です。

一般に、現実世界でのジプシーとは

ジプシー(gypsy)は、一般にはヨーロッパ(欧州)で生活している移動型民族を指す民族名。転じて、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉ともなっている。
〜中略〜
追放令や国によっては死刑の対象とされたほか、囚人としてガレー船の漕ぎ手に送り込まれることもあった[6]。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

作中でもジプシーの概念は上記に近いものです。

 

ただ「サラダボウル」では明確に「警労団」というジプシーを取り締まる団体が存在します。

そして、別の団体として「警察」も居る様子。

さらには「居労奉法(ジプシー罪)」という法律もあるとのことで。

法的な団体や法律がしっかりとややこしいのです。

 

つまるところ「サラダボウル」の主人公たちは、その生活自体が法に触れているため警労団に追われる身なのです。

 

話の流れ

大まかな話の流れはこんな感じです。

ビヒタ、アバン、ユタのジプシー3人が街へ買い出しへ

マナがサウナ(動く家)に忍び込んでいた

追い出そうにもマナには記憶がない様子

ルオネラ」という童話に登場する地名しかヒントが無い

「ルオネラ」に関連する本を探すために国立図書館
(道中に温泉があるから寄って行こう)

 

地図も含めてざっくりまとめるとこんな感じです。

 

 

時代背景とか

そもそものところ何故3人はジプシーになったのか?という理由もざっくりとではありますが明かされています。その主な理由として上がるのが時代背景です。

黄金時代と呼ばれるインフレが起きて、デフレで株価下落。警労団が市民主体だった都市の生産性を挙げるための規律を作るが、税率が上がり庶民の暮らしは苦しくなる。

3と4はどちらが先か作中になかったので逆の可能性もありますが、警労団が税金泥棒と言われている様子からこのような流れではないかと思います。

現代の日本とどことなく似通うところがありますね。

ジプシーは自由に生きる代わりに追われる危険がついて回る生活です。

 

名前の由来を調べてみた

「サラダボウル」ではビヒタ、アバン、ユタなど名前が特徴的です。

由来が気になったのでちょっと調べてみましたよ!

ビヒタ

こちらはおそらく、ヴィヒタからきていると思われます。

ヴィヒタ
若い白樺の枝葉を束ねたもので、本場フィンランドのサウナで使う。
サウナの中でヴィヒタを使い身体を叩くと、血行促進や殺菌、保湿の作用があり肌ツヤがよくなる。

家の名前がサウナであるという点。作用から、電話の交換手のようなことをしている、女の子にモテるなど、ビヒタの特徴がなんとなく連想されます。

 

蛇足なオタクの知識で申し訳ないのですが、ヴィヒタはストライクウィッチーズ2期の6話でヴィヒタを使っている姿が見れますよ!

※本ページの情報は2020年1月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。

 

アバン

アバンについては複数の意味がありました。

・フランス語で「~の前に」
・アニメなどでオープニングの前に挿入される「アバンタイトル」の略

ピンと来ないので「アバンギャルド」で調べると

・フランス語の軍隊用語で「前衛」を意味する、革新的、前衛的な芸術や芸術家の事を差す。

こうみると「アバンギャルド」の方が、機械に強くサウナを運転するアバンの性質に近いものがありますね。

 

ユタ

ユタも複数の意味の言葉があるようです。

・沖縄県周辺の霊媒師(シャーマン)
・アメリカ合衆国の州(ユタ州)
・アメリカ海軍の戦艦

おそらくシャーマンのユタかと思います。

ユタ(シャーマン)は神の託宣を自らが唄う歌に乗せて語るのだそう。

歌を届ける人になる。というユタの夢と繋がるところもありますね。

 

マナ

マナも複数の意味があります。

・神秘的な力の源とされる概念
・旧約聖書に登場する食物

マナはサウナに乗り込む際にパンを持っています。

旧約聖書に登場する食物のマナの説明を見てみると、

「見よ、わたしはあなたたちのために、天からパンを降らせる。」

マナ (食物) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

とあるように、旧約聖書に登場する食物のマナの方が関連性が高そうですね。

 

感想

百合界のジ○リやぁ~!と思ってほのぼの見ていたら、想像以上に深い!インフレデフレにジプシー法!

自由を求めるにはそれなりの代償を払わねばならない。という当たり前な事を改めて教えてくれて、そんな世の中でも家族がいれば生きていけるんだぜ!という勇気を貰ったりもします。

特に印象に残った言葉が、

「私は時代に殺されたくない」

「サラダボウル2巻 P.106」より引用

色々諦めた大人には刺さりすぎて胸が痛い…。もう少し足掻いてみましょう。と思わせてくれます。

 

百合的にはとにかく女の子がわちゃわちゃドタバタしていて可愛らしい。

3人はあくまでも「家族」という暗黙の了解のようなものがあるのですが、直線に時々現れる起伏を楽しむ百合プロにかかれば、ある意味ではかなり濃厚な百合ともなるでしょう。

直接的な描写は少しだけなのですが、君女の子だよね…?というキャラクターがいたり、2巻では街を巻き込んだ姉妹喧嘩がおっぱじまったりとアツい展開もあります。

 

サラダボウル2巻の表紙

 

百合漫画ってどうしても恋愛がベースとなるので「学校」や「会社」に所属している内に篭ったものが多いのですが、
「サラダボウル」は恋愛をベースにしていない代わりに意識が外へ向いていて新鮮でした。自由って素晴らしい。読んでいて楽しい。

 

女の子がわちゃわちゃドタバタしていて楽しいのは間違いないです。

ただ、百合を楽しむには読み手のピントを合わせて読むべしといった感じですね。

それ以上に世界観ストーリーなどの他の部分がスゴイから、そこんとこヨロシクって漫画でした。

 

こんな人にオススメ

  • たまには毛色の違う百合漫画を読んでみたい
  • ジブ○の雰囲気が好き
  • 旅と聞くとワクワクする
  • ストーリーや設定の深いものが読みたい
  • ライトだけどギャグ過ぎないものが読みたい

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