ストレッチ

百合漫画
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ストレッチ1巻の表紙

 

今回は「ストレッチ」の感想をまとめていきます!

同居社会人百合(片方大学生)ですが、ストーリー性が高く、ストレッチのやり方が細かく描かれているなんとも身の詰まった実用性の高い漫画です!

 

全体の流れとしては1話1話で日常がサクサク進んでいき、その中にストレッチの方法が描かれています。

さらにその途中途中に散りばめられた、過去に何があって同居に至ったのかなどを徐々に紐解いていく、そして終わりに向かっていく流れが非常に綺麗な漫画です。

 

作品情報

作者アキリ
出版社小学館 ビッグコミックススペシャル
発売日2014/2/28~2015/12/11
巻数4巻完結
ジャンルギャグ、コメディ、日常

発売形式・試し読み

百合目安

百合度★★☆曰く、超友情
男性★★☆男性との過去があります。ちょっと重め
性描写★★☆エロくないはずなんですがエロいです

 

あらすじ

「ストレッチ 1巻」より引用

 

 

強気なOL慧子と、ちょっと天然な大学生の蘭。

東京ではじめたルームシェア生活。

ストレッチを中心に回る二人のくらしを覗いてみませんか。

──引用元:ストレッチ 1 | 小学館

主要人物

小松慧子

OL。稼ぎはいい。

元ヤン、口が悪い。

 

佐伯蘭

医大生。頭がいい。

お酒が好き、酒豪。

 

早希

慧子の高校時代の友人。蘭の先輩。

パン屋で働いている。

感想とまとめ

※ここからネタバレが含まれます

ストレッチ漫画なんですが、ストーリー、百合もしっかりと味わえるウニイクラ丼並みに豪華な作りになっています。それからキャラクターが魅力的です。いろんな意味でぶっ飛んでます。

ストレッチ、百合、ストーリー、キャラクター性の4点に分けてまとめてみます。

 

ストレッチ

これを読んだだけでストレッチが出来る程度には細かく描かれています。

 

1話ずつに肩凝りや腰痛防止など目的に沿ったストレッチが数個描かれているので、目的に合ったストレッチを探すことが出来るんです。

また、各話の間のおまけページにストレッチを続けるコツやストレッチのポーズ紹介のイラストもあるので参考になります。あと純粋にイラストが可愛いし謎のギャグセンスがあります。

デスクワークしてる途中に出来そうなストレッチもあるのでオフィスワーカーにはありがたいです!

 

百合

これはガッツリネタバレですが、超友情です。

超友情とはなんぞや?ってところだと思うんですが、最後の最後に早希の問いかけに蘭が答えを言っているんです。

「君らの それは友情なのか?」

《中略》

「超友情です!」

「ストレッチ 4巻 P.150」より引用

 

客観的に見た2人の関係性は互いにバイオレンス、容赦のないボケツッコミの攻防戦が繰り広げられます。

けれど平坦な所々に百合の山がヒョッと出てきます。飲み会に行って連絡がこないことを心配したり、徐々に蘭の敬語が抜けてきたりなどの変化も楽しめます。

直接的に百合ー!イイネ!というよりは、ジワッと百合…いいわね…って感じです。

 

蘭は絶対センパイのこと好きだし、慧子センパイは押したら流れるタイプだもん、水洗トイレかよ。とか思いつつ。

それでも2人の関係は超友情。というのがいいんですよ。

 

ただ一点ね、蘭はガチだなと思った言葉あるのよね。

「どこにいたってどうせ一生友達でしょ!」

「うん!」

「ストレッチ 4巻 P.134」より引用

 

好きじゃん…。慧子のバカ…。

 

ストーリー

前半に伏線が沢山転がっていて中盤から後半にかけて回収していく構成になっています。これがまた綺麗に回収していくんです。

ただのストレッチ漫画と思っていたら思わぬところでウッとなります。

 

それでは、細かく見ていきましょう。

直近の時系列をまとめるとこんな感じです。

ストレッチでは実際にあった東日本大震災を題材にしています。

詳細な地名は分かりませんが慧子と蘭の出身はどうやら東北の方、岩手、宮城、福島のどれかのようです。

雪っぽい描写がないので福島の南部な感じがします。ただ、飛行機という言葉が出てきているので宮城の可能性もあります。仙台空港ってめちゃくちゃ海が近いんですよ。

それから、二人の幼少期の話や高校時代の話を見ていると海に関する思い出や背景に描かれていることからかなり海に近い海辺の街で育ったようです。

 

最初の出会いは高校時代のテニス部。蘭は一年生で慧子は三年生です。慧子はどヤンキー真っ盛りの時期。体力作りにランニングを始めた蘭に慧子が絡んできて妙に可愛がられます。

卒業してからは特に何もなく、よくあることですね。

 

そして、大震災の日に偶然街で再開します。電車が動かなかったため蘭が慧子の家に泊まることに。

翌朝、蘭は一度帰るのですがたまたま充電器を忘れて再び慧子の家に戻ってきます。その時に父親が亡くなった知らせが来るんです。

ここの演出が憎いんです!

 

まず、蘭が帰った後に慧子が寂しさを感じているようなシーンがあるんです。

「そろそろ引っ越そうかな…」

「ストレッチ 3巻 P.126」より引用

その直後に蘭が戻ってきて、父親が亡くなった知らせの電話が来ます。

充電器を忘れていなかったら、あと少しでも前後に時間がずれていたら、蘭は一人で全てを抱えていたんですよ。

憎い!上手い!ヒデキじゃなくてもカンゲキ!

こういうちょっとしたズレと、その後の合わせがめちゃくちゃに綺麗なんですよ。ご都合でどちらかの心をないがしろにせず、ちゃんと二人の心を描いています。あぁ、そういうことだったのか。という納得が読んでいて気持ちいいんです。

 

それから、蘭の母親は無事だったんですよ。

これは1巻の終盤の高校時代の二人の会話、慧子から蘭に

「どうよ高台の新居は」

「ストレッチ 1巻 P.124」より引用

と話しかけているんです。もうここからフラグを立てているんですよね。

 

そういう細かいところもちゃんと作り込んでいて憎い!上手い!

 

キャラクター性

それからキャラクターも魅力的です。

アキリ先生は金髪美女と黒髪美女の組み合わせがお好きなようですね!いいですね!

 

慧子

ストレッチ2巻の表紙

姉御肌です。が、バイオレンスな部分もノリが軽い部分もあって親しみやすそうな姉御です。職場の先輩にいたら毎日楽しくなりそうなタイプ。

じゃじゃ馬な蘭に振り回されていますが、口悪くツッコんだりやり返したりと元ヤンの勢いがあります。

今は脱ヤンしたバリキャリ風ですが、抱えているものは未知数です。家庭であったり流産の経験であったり…。

 

ストレッチ3巻の表紙
キャラが立ちすぎている!

飄々としていて自信家、酒飲み、大食い、勉強が出来る、クォーター、地毛金髪、巨乳、可愛い、医者の卵…etc

特徴が多すぎる!でも完璧じゃないのがいいんです。

ちょっぴりアホな部分とか、謎のセンスとか、人前ではシャンとしてるけど不安定な部分とか。

妙にしっかりしてるし、けしからんボディだから忘れてしまいますが蘭ってまだ20代前半なんですよね。年相応な部分もちゃんとあるんですよ。

 

 

なんだか蘭は人に興味が薄かったり、人と壁を作るような雰囲気があるのですが慧子に対してはそうでもないんですよね。

ストレッチしろとお節介を焼いたり、ワガママを言ったりと心を開いているような感じです。

家事は適当だったり胸の話題に不躾に発言したりもしますが、適当だったり不躾だったりって家族に対してやってしまうようなことですよね。

ホントのまとめ

同居百合っていいですよね。同居ならではのケンカをしたり、朝まで飲んで遅刻したりと騒がしい日常を過ごしたり。アレこれ百合か…?

けれど、楽しく過ごそうとしているんだろうな。という感じなんですよ。

いろいろあって、2人ともタイミングが合ってしまって、同居する流れになって。

お互いに弱い部分を見せないようにしているみたいですが、お互いに傷付いていることを知っているからこそ楽しく過ごそうとしているように感じます。最高に百合じゃん…。

 

1人じゃ立ってられないような時期を互いに支え合ったんです。

超友情!つまり、そういうことさ!

 

さて、ストレッチの習慣を介してお互いに支え合っているような漫画でした。

期間を開けて3回読んでほしいです。最初はサラッと読めると思いますが、忘れた頃にもう一度読むと読み終わった後の満足感がスゴい事になるのでオススメです。

 

 
 

 

 

こんな人にオススメ

  • ストレッチしたい
  • 破茶滅茶な登場人物が出てくる漫画が好き
  • シュールなギャグが好き
  • 百合っぽさもあるいい話を読みたい

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